歯並び・小児矯正
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歯並びだけでなく、お口の成長を見守ります。
噛み合わせや顎の発育、舌や口まわりの機能なども含めて総合的に判断します。
必要な時期と方法を見極め、無理のない形でサポートします。
歯並びは“成長の一部”
歯並びは、単に歯がきれいに並ぶかどうかという問題ではなく、お口の成長の結果として現れるものです。形は機能によって作られると言われるように、歯並びは「噛む・飲み込む・呼吸する・話す」といった口腔機能の発育の影響を受けています。そのため、歯並びだけを整えても、お口の使い方やクセなどの機能が改善されていなければ、後戻りが起こる可能性があります。当院では、歯並びを「形」だけでなく「機能」と合わせて考え、将来まで安定するお口づくりを大切にしています。
歯並びが乱れる原因
近年、生活環境や食生活の変化により、お子さまの歯並びやあごの成長に影響を与える要因が増えています。
柔らかい食べ物や小さな食材が増え、しっかり噛む機会が減ったことにより、あごの成長が不足しやすくなっています。また、マスク生活の長期化により口呼吸が習慣化し、表情筋や口の周囲の筋肉を十分に使わないことで、口腔機能の発達が抑制されるケースも見られます。
さらに、スマートフォンやゲーム機の普及により姿勢が崩れやすくなり、下あごが後退しやすい状態になることも、歯並びやかみ合わせに影響します。
このように歯並びの乱れは単なる「歯の問題」ではなく、生活習慣やお口の機能とも深く関わっています。
小児矯正の考え方(当院の方針)
当院の小児矯正は、歯並びを整えることだけを目的としていません。
最も大切なのは、歯が正しく並ぶためのスペースを確保し、機能的で安定したかみ合わせを育てることです。
治療では、装置によってあごを広げたり歯を動かす「メカニカル(機械的)な治療」と、舌や口の周りの筋肉の働きを改善する「ファンクショナル(機能的)な療法(バイオファンクショナルセラピー)」を組み合わせます。
機能と形の両方にアプローチすることで、後戻りの少ない、長期的に安定した咬合を目指します。
おおかど歯科の小児矯正の特徴
01
成長を見ながら進める、段階的な治療
矯正を始めるタイミングは、お子さま一人ひとりの成長によって異なります。
当院では、定期的な経過観察を行いながら、最も効果的な時期を見極めます。
「今すぐ治療が必要か」「あと少し成長を待つ方がいいか」などを丁寧に判断し、お子さまの成長の流れに寄り添ったステップで進めていきます。
02
噛む・飲み込む機能を重視したアプローチ
歯の位置だけを整えるのではなく、噛む・飲み込む・呼吸する・姿勢を保つといった機能の調和を大切にしています。
口周りの筋肉やあごの動きのバランスを整えることで、将来の噛み合わせやお顔の発達にも良い影響を与えることを目指します。
03
無理のない装置・やさしいサポート
お子さまの年齢や生活リズムに合わせ、取り外し式の装置を中心に、無理のない矯正方法をご提案しています。
違和感や痛みをできるだけ抑え、学校生活や習い事の妨げにならないよう配慮。
また、装置の使い方やお手入れ方法も保護者の方と一緒に確認しながら進めます。
早期にできるサポート(予防矯正)
歯並びが悪くなる前に予防する「予防矯正」という考え方があります。
主に5〜10歳頃の、乳歯と永久歯が混在する時期に行うことが多く、将来本格的な矯正が必要になる可能性を減らすことを目的としています。
マウスピース型の装置や、口周りの筋肉・舌の動きを整えるトレーニング(アクティビティ)を行い、口呼吸や低位舌など、歯並びが乱れる根本原因にアプローチします。これにより、あごの正常な発育を促し、自然な歯並びへ導いていきます。
矯正が必要な場合
矯正が必要かどうかは、見た目だけでは判断できません。当院では、さまざまな検査を行い、成長や機能も含めて総合的に評価します。
- 口腔内写真による歯並び・かみ合わせの確認
- 顔貌写真による成長バランスの評価
- レントゲン撮影(今後生えてくる永久歯の確認)
- セファロ頭部規格X線写真撮影(頭部の成長確認)
- 頭部CT撮影(立体的な歯やあごの骨の形状や位置や大きさの確認)
- 口腔内3Dデータ撮影(模型に代わる3Dデータによる口腔内の再現)
- 姿勢検査
- 栄養状態の評価
これらの結果をもとに、後日あらためて診断内容と治療方針についてご説明いたします。
このような症状はありませんか?
- 前歯が出ている・受け口が気になる
- よく口を開けたままになっている
- 食べる時に片方ばかりで噛む
- 指しゃぶり・頬づえ・口呼吸などのクセがある
- 発音しづらい言葉がある
これらは、成長段階でバランスが崩れているサインかもしれません。
早めのチェックで、無理のないサポートが可能になります。
治療の流れ
STEP01
初回カウンセリング(無料)
まずはお口の状態を拝見し、矯正が今必要かどうかを一緒に考えます。
「まだ様子を見ましょう」と判断する場合も多く、成長のタイミングを大切にしながら、無理のないご提案をいたします。
気になることがあれば、まずはお気軽にご相談ください。
STEP02
精密検査・診断
歯並びやあごの骨格、噛み合わせ、呼吸・姿勢なども含めて詳しく確認します。
お子さま一人ひとりの成長スピードや生活リズムを踏まえ、将来を見据えた治療プランを作成。
結果は保護者の方にも分かりやすくご説明いたします。
STEP03
治療スタート
治療は、主に取り外し式の装置を中心に行います。
日常生活への負担をできるだけ減らし、学校や習い事にも影響が出にくいように配慮しています。
装置の使い方やお手入れ方法も、スタッフが丁寧にサポートします。
STEP04
定期フォロー
月に1回〜2ヶ月に1回のペースで通院し、装置の調整や経過観察を行います。
あごの成長や歯の動きを見ながら、その都度ベストな状態に整えていきます。
治療が終わったあとも、必要に応じて定期チェックを続け、長く安定した歯並びを保てるようサポートしています。
主な治療方法について
お子さまの成長やお口の状態に合わせて、機能を整える治療(バイオロジカル) と 形を整える治療(メカニカル) を組み合わせて行います。
バイオロジカル(機能を整えるアプローチ)
歯並びはお口の機能の影響を受けるため、まずは「正しく使えるお口」を育てることを大切にします。
- 主な内容
- 口腔周囲筋トレーニング(アクティビティ)/あいうべ体操などの機能訓練/鼻呼吸を身につけるトレーニング/マウステープを用いた睡眠時の口呼吸改善/生活習慣の見直し(姿勢・舌の位置・食べ方)
機能改善のサポートは、お子さまの状態に応じて進めていきます。内容によっては、一部を保険診療の範囲で対応できる場合もあります。
プレオルソ(機能的マウスピース)
3〜10歳頃の成長期に使用する、取り外し可能なマウスピース型装置です。歯を直接動かすのではなく、口周りの筋肉や舌の働きを整え、あごの正常な発育を促します。
- 特徴
-
- 口呼吸→鼻呼吸への改善
- 舌の正しい位置を習得
- 悪習癖(指しゃぶりなど)の改善
- 柔らかい素材で痛みが少ない
- 就寝時+日中短時間のみ装着
- 将来の本格矯正を回避・軽減できる場合がある
ムーシールド(受け口の早期治療)
3歳頃から使用できる、反対咬合(受け口)のための機能的装置です。夜間に装着し、舌と口周囲筋の働きを整えながら、正常なあごの成長を促します
メカニカル(形態を整えるアプローチ)
機能の改善だけではスペースが不足する場合、装置を用いてあごや歯の位置を整えます。
床矯正(拡大床)
取り外し可能なプレート型装置で、主に5〜11歳頃の成長期に使用します。あごの横幅をゆっくり広げ、永久歯が並ぶスペースを確保する治療です。成長期に行うことで、抜歯を避けられる可能性が高まります。
小児アライナー矯正(透明マウスピース)
混合歯列期(6〜10歳頃)に使用する透明なマウスピース型装置です。あごの拡大と歯並びの改善を同時に行えるのが特徴です。
- 利点
-
- 目立ちにくい
- 取り外し可能で衛生的
- 痛みが少ない
ワイヤー矯正(マルチブラケット)
歯にブラケットを装着し、ワイヤーの力で歯を動かす矯正です。主に永久歯が生えそろった後に使用し、幅広い症例に対応できます。長年の実績があり、安定した治療方法です。
当院の考え方
小児期の矯正では、① 機能を整える(バイオロジカル)② 形を整える(メカニカル)この2つを組み合わせることで、後戻りの少ない、安定したお口の環境づくりを目指します。治療方法は一律ではなく、お子さまの成長・状態・目的に合わせて選択します。
保護者の方へ ― 将来を見据えた歯並びとの向き合い方
お子さまの歯並びは、「見た目」だけでなく、噛む・飲み込む・呼吸する・話すといったお口の機能の育ちと深く関わっています。そのため当院では、歯を並べることだけを目的にするのではなく、成長の中で機能を整え、安定した噛み合わせへ導くことを大切にしています。
小児期は、あごやお口まわりの筋肉が発達していく大切な時期です。この時期に適切なサポートを行うことで、将来的に歯を抜かずに整えられる可能性が高まったり、後戻りの少ない歯並びにつながることもあります。
一方で、歯並びの乱れには個人差があり、必ずしもすぐに矯正が必要とは限りません。大切なのは、「今、治療が必要か」だけでなく、将来に向けてどのように成長を見守るかという視点です。
当院では、検査結果と成長段階をもとに、必要な時期・適切な方法・無理のない進め方をご提案しています。治療を急がせることも、不必要な介入を行うこともありません。
歯並びは、成長とともに変化していくものです。だからこそ、ご家庭と歯科医院が一緒に見守りながら、お子さまにとって最も自然で負担の少ない形を大切にしていきたいと考えています。
気になることがある段階でも構いません。小さな疑問や変化が、将来の選択肢を広げるきっかけになることもあります。
お子さまがこれからも、自分の口でしっかり食べ、話し、健やかに成長していけるように。その歩みを、私たちがそっと支えていきます。
※費用や期間は状態により異なります。
詳しくは「費用について」ページをご覧いただくか、診断時にご説明します。